教員・転職のこと

【整理】「教員辞めよう」それ本当に辞めて大丈夫?

いつもお世話になっております。あずまです。
30歳で公立小学校教員からIT企業の教育部門へと転職しました。

今回のテーマはこちら!

「『教員辞めよう』それ本当に辞めて大丈夫?」

実は私、これまでに2度、転職活動を行っています。1度目は新卒3年目の冬に。そして2度目は8年目の冬です。

結果、2度目の転職活動で実際に転職をした訳なのですが、1度目の転職活動では転職するには至りませんでした。1度目も2度目も同じように「教員を辞めよう」と思ってはいたのですが、その根底にある思いは大きく異なっていました。そして、その違いは転職活動にも大きく影響しました。今回は、その根底の思いについて紹介していこうと思います。

・教員を辞めたいなと思っている
・転職しようかどうか迷っている

そんな先生方は是非最後まで御覧いただければと思います!
それではいってみましょう!

1度目の「教員辞めよう」〜3年目の苦悩〜

辛すぎる3年目

初任者として赴任した学校で迎えた3年目。前年度からの持ち上がりで6年生を担任することになりました。が、4月から辛い日々が続いていました。

持ち上がりとは言え、4年生でいじめが原因の学級崩壊を起こした学年で、私はいわゆる「加害者側」とされた児童が集まったクラスを5年生で担任していました。

5年生もギリギリなんとか耐えていたような状態で、クラス替え無しでの6年生担任。詳しくは別の記事で紹介しようかなと思っているのですが、授業妨害、問題行動のオンパレードですっかり疲弊しきっていたのが3年目でした。朝の倦怠感や出勤前の嘔吐もあり、

「あぁ、これはもうあかんわ。辞めよう。っていうか辞めたい。」

と思い、そそくさと転職エージェントに登録したのが3年目の11月でした。転職エージェント登録後の面談。そこで聞かれたのが

「辞めたいなと思っている理由は何ですか」

というもの。当時の私は「なんか弱っていると思われるのも癪だな」と謎の強がりを発揮し、それっぽい理由を説明していたことを覚えています。笑

面談後、謎の強がりを反省しつつ、「なぜ辞めたいのか」という部分ももう一度自分なりに整理することにしました。

「なぜ辞めたいのか」について整理した

一つ一つ書き出すと、とんでもない量になってしまうので、4つの項目に絞って「なぜ辞めたいのか」について考えてみました。

職場環境(同僚) 問題なし。話を聞いてくれる先生も多く温かい
賃金 それほど不満は感じない
教員という仕事内容 教師という仕事は素晴らしいと思う!
対 保護者 基本的には担任に理解を示していただける(一部しんどい)
対 子ども しんどい!なんで!こんなに!くぁwせdrftgyふじこlp!!!!

整理をしてみるとご覧の通り。

1度目の転職活動の場合、教員という仕事が嫌だったのではなく、自分のクラスが上手くいっていない劣等感的なものや、学級経営が上手くいっていないこと(自分の力量の無さも含めて)に嫌気が差していたのです。

もちろん頑張ってはいるものの、心のどこかで「子どものせい」にしていた自分がいました。要は、逃げの転職だったということです。

自分がきちんと仕事に向き合っていなかったのかもしれないと思い、1度目の転職活動は早々に切り上げ、なんとかかんとか卒業まで持ちこたえることができました。

幸いなことに異動も重なったので、環境も変わり心機一転、そのまま教員を続けることとなりました。

2度目の「教員辞めよう」〜8年目の違和感〜

違和感を感じた8年目

新卒3年で移動し、2校目の学校で5年間担任として勤めました。

学級経営も概ね上手くいくようになり、仕事の要領も分かってきます。それと同時に、任される仕事の量も格段に増えてくるようになりました。

勤務校が小〜中規模校レベルの学校だったので、1人に降り掛かってくる業務が多かったのです。加えて、自分で言うのもアレなのですが、割と仕事はできる方だったので、ありがたいことに研究授業や重めの分掌などを任される機会も多かったのです。


そうすると、3年目の頃とは違った違和感を抱くようになり、2度目の「教員辞めよう」という思いになったのです。

原因を整理する

そこで、1度目の転職活動と同じ様に、4つの項目に絞って「なぜ辞めたいのか」について考えてみました。

職場環境(同僚) 問題なし。話を聞いてくれる先生も多く温かい。
賃金 業務量、勤務時間に対して割に合ってないのでは?
教員という仕事内容 業務量の偏りがひどい。自分の時間が取れない。これは本当に教員の仕事?くぁwせdrftgyふじこlp!!!!
対 保護者 基本的には担任に理解を示していただける(一部しんどい)
対 子ども 手のかかる子はもちろんいるが、苦痛ではない。

整理をしてみるとご覧の通り。1度目の転職活動との違いがわかります

2度目の「教員辞めよう」の際は、教員という仕事の在り方そのものに不満があった訳なのです。その内容はこちらの記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください!

【なぜ】公立小学校教員が転職を考えた5つの理由いつもお世話になっております。あずまです。 30歳で公立小学校教員からIT企業の教育部門へと転職しました。 今回のテーマはこちら...

というわけで、2度目の転職活動をすることを決めました。

転職以外の選択肢は無いのかを探す

教員の仕事の在り方に不満はあったものの、すぐに転職活動を始めたわけではありません。

子どもに関わる仕事は好きだったので「担任というポジションから外れる」ということができないかを模索しました。その結果がこちら

●3年にわたり専科の先生になりたいと管理職に懇願
→「担任として頑張って欲しい。時短の先生の枠だから。」と断られる。

●通級指導教室の教員
→委員会主催の研修に全て出席し、試験を受けるも「担任として必要とされているから」「枠が無くて…」と不採用

●科学センターや自然の家的な施設での指導員になる
→実現までの時間がかかりすぎる&本当に自分がやりたいことなのか疑問

色々と模索した結果、教員という立場のまま、働き方に対するモヤモヤを解消しつつ、働く上での自分の願いや思いを叶えることが難しいと分かったので、転職活動をするという結論に至りました。

「教員辞めよう」それ本当に辞めて大丈夫?

今回は

「『教員辞めよう』それ本当に辞めて大丈夫?」

というテーマでお伝えしました。

私自身は辞めようと思ってから、すぐに転職活動をしたわけではありませんでした。

①なぜ辞めたいのかを整理する
②転職以外の選択肢は無いのかを模索する
③転職活動に踏み切る

このような順番で進めていきました。

・教員という仕事、実は向いているのに職場環境が合っていないだけ
・今年受け持つ子たちとの相性が合わないだけ
・担任では無いポジションで力を発揮できるかもしれない

こういった可能性も大いにあります。

皆さんの「辞めたい」という思いは、本当に教員という仕事を辞めたいということなのでしょうか?原因は何なのでしょうか?教員という立場の中で変えられることはないのでしょうか?

そういったことを模索してから転職活動をしても遅くないと思います。

ただし、心身の不調をきたしている場合はすぐに休んでくださいね!

転職にはリスクが伴いますが、転職活動はノーリスクです。

しっかりと考えを整理した上で納得して先生を続けるも良し!
転職活動に一歩踏み出してみるも良し!

この記事が少しでも転職を考える先生方の役に立てたのなら幸いです。

それでは失礼致します!